サラリーマンの資産形成 投資に回す貯蓄が無い?
最近、投資がどうのと国の政策で賑やかになってきていますね。
どうなるのかなと興味を持っているのですが。
こんなことを書かれているのを目にしました。
『投資に回す貯蓄が無い』
これはどういう意味なのか。
貯蓄はあるけれどリスクは取れないと言う意味なのか。
それとも貯蓄が0円という意味なのか。
前者であればそれはそれでアリでしょう。
堅実と言えるかもしれません。
しかし確かにたまに聞こえてきます。
貯蓄が一切ありませんという話。
宵越しの銭は持たない。
そういう気概で暮らすのであれば、それは1つの考え方なのでしょう。
しかしそういうつもりもないのに、1円たりとも貯蓄出来ないケースはあるのかどうか。
実は身近でそれに近いケースを見たことがあります。
それなり収入もあったはずが貯蓄がほぼ無いのですね。
生活費はローンカード。給料はその返済に回ります。
つまり毎月の生活費は金利分だけ割り増し料金です。
知った時には意味不明と思えてびっくりしました。
当然ながら計画的な貯蓄なんぞはありません。
結果的に口座に余るお金=貯蓄と言う状況でした。
リテラシーがどうのとか聞くことはありますが。
確かにお金に関しては多少の意欲が必要なのでしょう。
そんな風景を身近で見ての経験から思うのは2つです。
1つは無計画な借金は詰み。
もう1つは口座残高=貯蓄ではない。
意思を持って貯めるお金こそが貯蓄です。
貯金0円ですという人が居たとして。
果たしてそれはリアルな0円なのかどうか。
ある意味自虐でわずかな残高を省略して0円と言っていると思えます。
では例えば毎月その残高を自分の意思で別の口座へ移してしまえばどうでしょう。
それだけでそれは立派な貯蓄になると思えます。
さらに慣れたら先取りで差し引けば良いですね。
そういう意味では証券口座は案外と良い口座です。
生活用には使いにくい口座です。
メガバンクの口座からであれば大体の証券口座は手数料無料でお金を引き込めます。
仮に月3000円ずつ20歳~59歳まで積み立てた場合はこんな感じになりますね。
単に貯金するだけでも144万円。
積立投資で運良く6%も回れば557万円。
投資はリスクもあるので貯金と投資を1500円ずつ半々で分けても良いかもしれません。
投資分が仮に全額アウトでも72万円は残ります。
投資が運良く6%で回れば合わせて350万円になる計算でしょうか。
当然ながら月3万円の積み立てが出来るのならば金額は全て10倍です。
積立貯金で1440万円。
運良く投資6%も回れば5570万円。
貯金と投資半々ならば運次第で720万円~3500万円でしょうか。
いや無理!
月に3万円なんて絶対無理!
月に3000円だって無理!
そういう場合はどうするのでしょう。
どうするべきなのでしょうね。
1500円ならとなるのなら、先ほどのグラフを全て半値で見れば良いわけですが。
支出は絶対減らせない。
収入も絶対増やせない。
そして収支はどう頑張っても何故かバランスイーブンで1000円だって残らない。
480ヵ月もの長きに及ぶそんなイーブン生活が崩せぬ絶対の前提条件なのだとすれば。
確かに貯蓄は無理なのかもしれません。