徒然 もう引き返せない投資?

リタイア系のブログを色々と参考で見ています。
投資ネタが案外と多いのですね。

給料ではなく投資の収益で暮らしている。
もしくは暮らせる状態を目指す。

リタイア生活者もしくはリタイアを目指す立場としては確かに投資は重要なテーマの1つです。

最近の乱高下もあってか、戦略見直しの話もちらほら見受けられます。
そんな中でこんな風に書かれているのを見かけました。


もう引き返せない。


ふと考えてしまいます。
もう引き返せない投資というのは実際あるものか。


投資対象が無価値になった。
そういった状況であれば確かに失敗です。
しかし元本全てを失うことは余程稀と思えます。

では正確に言えばどうなのか。
目論見と大きく違った状態になった。
大きな損を抱えてしまった。
大きかった含み益が吹っ飛んだ。
そして今更戦略を見直すのも億劫だ。
おそらくそんな状況なのでしょう。


とはいえ思うのですね。

投資ですから振れて当然の世界です。
一時足りとも損をせずに含み益が膨らみ続ける。
そんな状況はまずありません。

そしてリスクは時間の平方根とも言われます。
長期であるほどに、さらにはレバレッジが大きいほどに、大きな振れ幅を許容せざるを得ないのも当然です。



長期積立投資ブームと聞きます。
ブームですから序盤戦の方も多いのでしょう。
しかし相場は乱高下真っ只です。

やるべきことは簡単。
継続するには相当な覚悟が必要。
長期積立投資とはそんな投資戦略でしょう。
しかし手順が簡単という点だけが強調されて。
どれほどの覚悟が必要かという点はおざなりにされている様にも思えます。

投資対象の過去データから読み取れる最大ドローダウン幅と低迷の年月。
短期売買の比ではない巨額の含み損が何年もの長期に渡って継続することも有り得る中を、浮き上がる未来を信じてひたすらに買い向かうのでしょう。


自分は長期投資に取り組んだことはありません。
自分のメンタルでは到底無理でしょう。

もっと言えば自分は大きな含み損を抱え続けて悩んだ経験がありません。
本業はサラリーマンです。
大きな損を抱えて冷静に働ける自信はありません。
許容出来ない状態となれば即座にぶん投げます。

愚かで間抜け?チキンハート?
しかし20年も戻ればこうも言われていました。
損切りは重要、ナンピンは間抜け、利食い千人力。
ひたすらに買い向かう長期積立投資とは随分違います。
そしてスコアはどうだったのか。
確かに若くしてのリタイアやブルジョア生活には届きませんでした。
上を見ればキリがないのかもしれません。
しかしそれでもそれなりには満足出来ています。




もう引き返せない投資。

覚悟のないままに始めてしまった後悔なのか自虐なのか。

とはいえ。

たかが序盤で息苦しくなるのであれば。
中盤や終盤に相場が荒れたらどうなるのか。
ストレスは序盤の今の比ではないと思えます。
会社のストレスに投資のストレス。
無理が重なるとどうなるのか。
先行きに不安を感じてしまいますね。


自己責任の投資の世界。
引き返すかどうかは置いておいたとしても。
無理は続くものではないですし。
唯一無二の正解がある世界でもないですね。

何より無理なく継続出来ること。
案外これは投資において重要な事なんじゃないか。
実は強メンタルは投資においての大きな適正?
とはいえキャパはそう簡単には広がりません。
自分に無理のない手法。
それを見い出だせない限りは長期の継続は難しいのではないか。


自己責任の投資の世界。
無責任にそんなことを思います。

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