徒然 タワーマンション
収益物件を検索していて、価格設定を間違えて。
タワーマンションの情報が出てきました。
お値段軽く1億円超の物件の情報です。
そういったマンションが何戸も売りに出ているのですね。
それで間取りを見たり、管理費と積み立ての金額を面白がって見てみたりして。
はぁ~、とか。
ふぅ~ん、とか。
へぇ~、とか。
ほぉ~、とか。
は行を四段まで活用し、あと1段はなかなか活用の機会がなさそうだなとか。
馬鹿なことを考えながら色々な物件を見ていました。
間取りを見るときにどうするか。
自分は住んでいる気持ちになって、玄関からの導線確認をしてしまいます。
そしていくつかのマンションで気付くわけですが。
これってありえなくない?みたいな間取りのマンションがあるのですね。
お値段は自分の人生では縁が無い価格帯です。
非の打ち所の無い立派な物件しかないのだろうと信じ込んでいたのですが。
冷静に数字だけ見てみれば、80平米ちょいの2LDK~3LDK。
意外に普通です。
そして間取りが微妙。
お風呂に入ろうとしたら玄関土間を通らないとダメだったり。
リビングからトイレ行こうとすると同じく玄関土間を通らないとダメだったり。
キッチン奥のパントリーかと思う扉の先に洋室があったり。
自分が住むために家を探しているのであれば、確実に選ばないであろう間取りの物件がちらほらとあるのですね。
こういった物件は投資用で購入されているのでしょうか。
高価高級なタワマンが妙な間取りであるはずがないと信頼していて。
間取り詳細など確認せず、なるべく高層階!なるべく景色の良い側!
そんな感覚で購入されていたりするのでしょうか。
そして借り手も当然お金持ちなのでしょうか。
家賃の高いタワマンが妙な間取りであるはずがないと信頼していて。
間取り詳細など確認せず、なるべく高層階!なるべく景色の良い側!
そんな感覚で借りていたりするのでしょうか。
そして住んでみるとどうなるのか。
なんだか暮らしづらいなと何となく感じつつも。
いや、ここは高級物件なんだからと自分を誤魔化してみたりするのでしょうか。
リビングからの夜景に納得し。
お風呂入るときはリビングから出て玄関土間を土間用スリッパなんぞで突っ切ってからお風呂に入って。
お風呂から出たらまた玄関土間を土間用スリッパなんぞで突っ切ってリビングへ戻って。
そしてキッチン奥の洋室で、ベッドに入り眠りにつくのかもしれません。
気を取り直して価格帯を1500万円以下に切り替えて再検索です。
出てくる物件は築古の庶民向け物件ばかりです。
この中から収益源を探さなければいけません。
ほとんどが1R~2DK程度の規模になるわけですが。
それでも間取りや住環境は気にします。
近所に駅やスーパーやコンビニがあるかとか。
オフィス街へのアクセスは良好かとか。
洗濯機はお風呂の近くに置けるのかとか。
ベッドや棚を置きやすい窓と壁の構成なのかとか。
バルコニー側が国道や鉄道でうるさそうじゃないかとか。
借りてくれる人がせめて居心地良く暮らせるようにと考えてしまいます。
自分自身、20代後半は18平米程度のワンルームマンション暮らしでした。
それでも小さいながらもバストイレ別で。
玄関横には洗濯機と乾燥機を置けて。
壁は片側に収納棚を置いて、もう片側に寝床です。
近所にはスーパーも駅もすぐの距離で。
狭いながらも使いやすい間取りでしたし、便利で暮らしやすい良い立地でした。
マンションでも建売戸建てでも。
練られた良い間取りを見ると、やるなと思えてしまいます。
庶民が物件を選ぶとき、近い立地の物件であれば、窓の向きや道路の向き、間取りの良し悪しは重要なポイントです。
せっかくの好立地でも、間取りや接道や採光で見送ることもあるわけです。
1億円越えのタワーマンション。
全てが超高級で非の打ち所の無い物件なのだろうと勝手に思い込んでいましたが。
あの間取りはどういう想いで設計されたものなのか。
確かにハコの中に必要な要素は全て入っているわけですが。
そこに暮らす人のことを想っての設計だったのか。
高額な物件が取引されています。
作る人、売る人、買う人、借りる人。
取引は成立して。
そして確かに経済は回っているのでしょうけれど。
何だか気持ちを置くべきポイントがずれてしまっている様な。
少しそんな残念な気持ちになりました。