徒然 ライオンは筋トレをしない
リハビリのためもあって、ちょっとしたトレーニングを継続しています。
サイクルトレーナー、腕立て伏せ、散歩。
それぞれ大した内容でもありません。
散歩は1時間かけますが、サイクルトレーナーや腕立て伏せは苦しいにしても合わせて1時間もかかる内容でもありません。
しかしです。
これが案外ちょっと気を抜くとすぐにサボりたくなってしまうのですね。
拘束時間は知れています。
しんどいと言っても許容範囲です。
しかも自分の利益になるはずの行動です。
それなのに。
何だか今日はちょっとだりーなとか。
すぐにそんなサボり気分が出てきてしまうのですね。
サイクルトレーナーを漕ぎながら考えてしまいます。
なぜ人は将来の利益になるはずの行動なのに。
そしてそれは大してハードルが高くない行動なのに。
サボり気分に苛まれてしまうのでしょうか。
それは野生。
人のDNAに刻まれた宿命かもしれません。
明日の世界は今日より良いとは限らない。
明日の自分は生きているかも分からない。
今よりも大切な時間が未来にあるものか。
今を生きる。
刹那に生きた人類の記憶に刻まれた野生。
そんな野生のDNAが今を生きろと叫んでいるのかもしれません。
そう考えれば何も自分を恥じることはありません。
だらしないのではないのです。
少々野性味が強めに出ている。
言わばワイルド。
あれ?これって意外にカッコ良いんじゃないの?
そんな風にも思えてきてしまいます。
しかしそれで良いのか。
人が人としてここに立つ意味は何なのか。
野生を捨て、自らを律し、今を嘆くも未来を信じて。
黙々と積み重ね続けた先人たちの産み出した奇跡。
それは文明。
文明社会を築けた理由は何なのか。
それは未来を信じる心なのかもしれません。
そう考えれば。
歯磨き、整髪、筋トレ、ジョギング、勉強、自炊、掃除、洗濯、節制、整理整頓等々。
そう。これらは今は苦しくとも将来的には自らを助ける糧となるのです。
全て冷静に見ればハードルは高くありません。
まずは一歩を踏み出すこと。
そして歩みを止めないこと。
その歩みこそが人を人足らしめて文明に紐付ける唯一奇跡のDNAかもしれません。
人は将来のことよりは今の方を重視してしまう。
なんかめんどくさい。
今がちょっとでも楽な方が良い。
ライオンは筋トレをしないのです。
これは人の野生の習性、言わばオリジンなのでしょう。
しかし人はいつか野生を捨てたのでしょう。
今を捨て将来のために積み重ねて。
そして積み重ねは奇跡を産み出して未来を紡ぎ。
我々は奇跡の中を生きています。
そう。筋トレを続けることは人類の捨てた野生に対するレクイエム・・・
・・・サイクルトレーナータイム終了です。
資産形成も似たところがありますね、なんて。
それらしく教訓っぽい話としてオチを付けようかと思ったのですが。
酸素でも足りないのでしょう。
纏まるものでもないですね。