徒然 失ったもの
ディスカウントショップにて。
お菓子を買っておこうとお菓子コーナーへ。
気になるお菓子を適当にカゴに放り込んでいく。
値段は一切見てもいない。
気にもしていない。
ふと小さい頃を思い出す。
お菓子を買うのは1つの大きなイベントだった。
どれを買うべきか物凄く悩んでいた。
少ない小遣いを握りしめて色々な品を吟味して。
これだ!という品を選んでいた。
選んだお菓子を食べて。その味に一喜一憂して。
次の機会を楽しみにしていた様に思う。
大人になって財布も太くなって。
今はお菓子程度で悩むことは無くなった。
悩み無く買えるものは他にも増えているのだろう。
それでもそれで幸せなのかと考えると分からなくなる。
当時も特に不幸ではなかった。
選ぶことを楽しんでいた。
今は選ぶ楽しさを失ってしまった?
それは幸福なのか?それとも不幸なのか?
求め続けていた経済的自立とは?
所詮は守銭奴の自己満足なんじゃないのか?
そんなことをカッコ良く考えていたら奥さんが・・・
「このお菓子クーポンで割引だって!」
よし、速攻ゲットだ!