サラリーマンの資産形成 投資スタンス

株価が不安定ですね。

流行りのS&P500のチャートを見ると、直近は結構下げている様子です。

一旦外して様子を見ようという人も出てくるのでしょうか。



長期チャートで見てみたら、こんなでした。



長期上昇トレンドの継続を信じる人は、積立で延々と買い続けるのでしょうか。


自分が相場に取り組み始めたのは2000年からです。
今もそうですが、当時は米国相場の影響を受けて翌日の日経が・・・という傾向が強かったので、ダウもナスダックもS&P500もチャートはそれなりに見てきました。
ただ、正直なところ、そんなに上昇トレンドだったっけ?という記憶はあります。

それっぽい期間を引っこ抜いてみると、こんなでしょうか。


確かに広く見れば上昇トレンドです。
但し、2000年~2013年あたりで見ると横這い感ありますね。
上昇トレンドだったっけ?という自分の印象は、ここからなのでしょう。

イベントはこんな感じです。

2000年・・・ここまではドットコムバブルでしょうか。ピークは1500弱。
2001年・・・バブル後で同時多発テロ。その後は下落傾向。
2007年・・・やっと1500回復。ここまでで7年。
2008年・・・リーマンショック。急降下です。大体50%はダウン。
2013年・・・再度の1500回復。
2020年・・・コロナショックのスパイクですね。25%はダウン。

最近の下落は約4800→約4400ですから下落率10%にも達していません。
下がったと言いつつも、かわいいものなのかもしれません。

自分は長期積立投資というのは取り組んだことがありませんが、少し妄想してみます。
上昇トレンドを盲信するとします。
2000年に30歳でS&P500に投資開始で想像してみます。

2000年の1500あたりでエントリ。
その後の13年間で都合の良い上昇は無いまま大きな谷が2つ。
そしてやっと1500に戻る相場です。
2013年。もう43歳でしょうか。

気持ちが挫けそうですね。
ナンピン続きであれば、回復期にはそれなりには利益はあるとは思えます。
その後も信じて投資し続けていれば、52歳の今、チャートから振り返れば結果的には勝っていそうです。さすが長期投資です!

長期投資というのは、10年や15年凹んでいるくらいでガタガタ騒ぐな!長期上昇トレンドを信じろ!という話なのでしょう。
それでも、投資8年目のリーマンショックはどんな気持ちであれば乗り越えられるのか。
長年凹みつつも積み上げてきたものが、やっと回復したと思ったら再度の半減ですからね。

1000万円積み上がっていたら500万円に。
3000万円積み上がっていたら1500万円になる訳です。

豆腐メンタルではとても無理でしょう。
仕事を続けていても、気が気では無いかもしれません。
資産額を回復させるまでには、実績を見れば回復までに5年程度でしょうか。

それなら大丈夫、長期投資だから大丈夫という意見も見聞きします。
ただ、長期長期と言いつつも、サラリーマンが相場に取り組める時間はどのくらいあるのでしょう。

25歳から始めて45歳でリタイア目指すなら20年?
遅咲き30歳から50歳でのアーリー狙いでも20年?

盲信でそのうちの25%がダウンタイムとなったとしたら、インパクトが大きすぎる様に思えます。

アーリー目指しません!生涯長期投資です!というのであれば、それはそれで一つの道なのかもしれません。
それでもイクジットのタイミングで蓋を開けたら丁度暴落していましたとなったら、相応に憂鬱な気分になりそうです。



自分はこういうのは無理ですね。
目先の変動で落ち着かなくなって、すぐに投げてしまいます。
仮にS&P500を当時から買っていたとしても、即売っていたでしょう。

何故そう言うスタンスになってしまったのかと考えれば、やはり経験してきた環境でしょうか。

これは日経平均です。


自分が株式に取り組み始めたのは確かに2000年以降ですが、日本株です。
見事に凸凹チャートです。

それなりの上昇が見て取れるのは、2003年と2012年です。
2012年はアベノミクス相場ですが、運良くここには乗ることが出来ました。
これが無かったら、アーリーリタイア狙いは夢のままだったかもしれません。

相場に取り組み続けて、買っては投げて、買っては投げての繰り返しです。
みっともないですが、これでも上昇相場に多少なりでも乗ることが出来れば利益が得られます。
アベノミクス相場には乗れたので、それはそれで結果オーライでした。


相場急変について考えてみます。

相場によってダイナミックに取り組みを変えていける人には問題無いのでしょう。
アクティブファンド的な玄人っぽい運用ですね。
ただ、そういう玄人的な知見の無い立場からすれば、どうすべきなのか。
耐えるか投げるかとして、どちらなのか。

人によるのでしょうが、自分は書いた通りで下がったら投げる派です。
コロナショックでぶん投げて、今は比較的身軽です。
その後の上昇相場は買い場が分からずに逃しているので、結果だけを見れば失敗だったのかもしれません。

では再度同じことが起こったらどうするか?
やはりぶん投げるのだろうと思えます。

都合良く回復する未来だけを信じられません。
さらに落ちるかもと思ってしまいます。
赤字拡大を延々と見続けていると苦しいので、一旦外してしまいます。
外して、落ち着いたらまた買えば良いですしね。
安値で売って高値で買い直すというみっともない形ですが、気分的には楽です。



超長期投資でトレンドを信じて積み立て続けて資産を築いた先人達は確かに居るのだと思えます。
但し、それは軽いブームで気楽に簡単な積立投資!みたいなものでは無かったはずです。
積み上がった巨額の資産が大きなドローダウンに晒されてでも、先の見えない長い下り坂があってでも、それに耐え得るメンタルがあってこそ成し遂げられたものなのでしょう。

でも、そこまで苦しんで耐えずとも、というのは書いておきたいです。
サラリーマンですし、赤字を気にしながら仕事をするのも嫌なものです。
自分は日本株に風見鶏的に乗ったり降りたりを繰り返しましたが、それでもそれなりの利益を得られたと思っています。


ブル派でもベア派でも超長期派でも無いですね。
風見鶏的な感じでしょうか。

チキン派?

ストップロス大事です。

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