徒然 マイナス金利で預金が目減り?
マネーポストwebで、次のような記事を見ました。
「預金にマイナス金利」時代が目前 ドイツでは半数の銀行が導入、日本も追随か
記事によるとドイツの例では一定額以上の預金を預けた場合、年に0.5%目減りする様です。
ドイツ以外の例として、北欧の大手ノルデア銀行はデンマークでの預金にマイナス0.75%の金利を取り、かわりに金利0%の住宅ローンを提供している、との記述も。
案外面白いですね。預金ではなくローン返済を繰り返した方が、結果的にお得になったりするのでしょうか。
日本は随分前からマイナス金利だったんじゃないかという気もします。
しかし今のところは預金金利は限りなく0に近いとはいえプラスです。
とはいえ、欧米へ倣え!が大好きな日本です。
今更なのかは分かりませんが、結局追随することになるのでしょうか。
お金を預けておくと勝手に目減りするとなれば、人はどういう行動をするのでしょう。
プランA・・・タンス預金?結構そういう人増えそうですね。無難に思えます。
プランB・・・消費に走る?モノの価値が保たれると良いですね。
プランC・・・投資に走る?勝手に減らされるよりはまだ納得出来そうですね。
長年のマイナス金利。
日本では特に印象的な効果も感じられずでとっくに忘れていましたが。
プランBやプランCは、インフレの際に取るべき行動の様にも思えてしまいます。
そういえばマイナス金利はデフレ対策で導入されたものでした。
デフレが長らく続いている日本。
随分前に、デフレ脱却にはヘリコプターから現金をばら撒くべきだという話が聞こえてきた記憶もあります。
市場に出回るお金が増える=お金の価値が薄まる=インフレが起こる=デフレ脱却でしょ?という理屈だったでしょうか。
調べるとヘリコプターマネーと言うのですね。経済学者さんの提唱した理論の様です。
何だかさすがにそれは幼稚じゃないのかと思っていたのですが。
コロナ対策のためだったのでしょう。
世界で足並み揃えてヘリコプターマネーに近いことをしてしまったのでしょう。
市場に出回るお金の量は随分増えてしまったのでしょう。
特に生活に困っているわけでもないのに、何故か10万円の給付金をいただいたのも、既に数年前の思い出です。
デフレ対策のマイナス金利。
長年ぼんやりとした効果しか感じられていませんでしたけど。
極限の効果として預金の目減りを起こすとなれば、人は消費や投資へと進むのでしょうか。
そしてそれは確かにインフレ時に取るべき行動そのものなのでしょう。
加えてコロナ対策のばら蒔きも理屈の通りの効果が出てきているのでしょうか。
モノの値段が上がっているのは、お金の価値が薄まったからなのか。
米国では既にインフレが困ったレベル云々という記事も見かけます。
日本でも確かに物価は上がりつつある様ですが。
振り子は極限まで振り切れば、戻ることになるのでしょう。
金融緩和でお金の価値が薄められ、そして預金さえも勝手に目減りしていくのであれば。
これはある意味デフレも極限に近いところまで来たということなのでしょうか。
卵が先なのか、鶏が先なのか。
何がきっかけになっているのかは分かりません。
本当にインフレが進んでいくのかも分かりませんが。
タンス預金に消費に投資。
タンス預金は一見無難に見えるわけですが。
仮にインフレが進んでいくのであれば、一番痛い選択肢になるのかもしれないですね。
茹でカエルというのでしょうか。
静かな変化には人は案外気が付かないものなのでしょう。
そして気付いた時には既に機を逃していたりするものなのでしょう。
自分は大丈夫なのか。手遅れになる前に気付けるのか。
多少茹だるのはご愛嬌としても。
せめて茹で上がる前に気付きたいですね。