アーリーリタイア 人生の主導権
PRESIDENT ONLINEで次のような記事を見ました。
若者に広がる「FIRE運動」をバカにする社畜オジサンたちが根本的に誤解していること
ざっと読むと・・・
・FIREは人生の主導権を会社から取り戻すこと
・誰もがいずれフリーエージェントになる時代
・サラリーマンはフリーへの準備期間
・30~40代で独立する人も居れば、60歳でフリーになる人も居るという程度の違い
そんなことが書かれていた記事なのですが。
人生の主導権・・・ちょっとカッコ良いですね。
しかし記事の表題。
FIRE運動をバカにする社畜オジサン。
こっちの方が気になってきました。
実は自分はそういう人種に直接お目にかかったことがありません。
自分の身近の人種はこんな感じですね。
・年末ジャンボ当たったら新年は出勤しませんから!であるとか。
・ずっとテレワーク続かないかな、であるとか。
・また給付金もらえないかな、であるとか。
・週休2日じゃなくて週労2日にしてほしい、であるとか。
・有給が20日というのは少なすぎる、であるとか。
確かに自分含めて皆さん普段は真面目なサラリーマンなわけですが。
バカ話をすれば、基本的には通勤が嫌いで、労働が嫌いで、経済的に自由になったらとっとと会社辞めよう!という傾向を感じるタイプの方が余程多いです。
実際、6億円もの宝くじが当たってしまったら?
自分含めて誰も何も悩むことなくとっとと会社は辞めるのでしょう。
FIRE運動を馬鹿にする社畜オジサン。
気になってきたので、ちょっと妄想です。
彼らのプロフィールを想像してみます。
プロフィール1:FIREが流行ると困る人
これはありそうですね。経営者層でしょうか。
しかし最近は国からは70歳まで雇用せよとのプレッシャーもありますね。
手をこまねいていては先々会社が養老院化してしまうのは明らかな流れです。
対策なのかは分かりませんが、早期退職だの役職定年だのと、上の年代をなんとか減らそうと先手先手で苦労している企業も多い様に思えます。
そう考えれば、FIREします!と勝手に40歳あたりから順に去ってくれるのであれば、これはこれでwin-winな気もします。
プロフィール2:FIREなんて考えたこともなかった人
これもありそうですね。ある意味のスタンダードでしょうか。
愚直に定年まで働き続けることが当然と信じ、実際そうしてきたタイプ。
投資よりは貯蓄派で、結果としてどう計算してもリタイアを夢見るには程遠い資産額。
そして、もう定年まで進むしかない年齢まで達してしまっている層。
FIRE運動を馬鹿にするというよりは、未だ選択肢のある年代を羨む感じに近いのかもしれません。
プロフィール3:苦労の末に成功した人
これもあるような気もします。
自身の歩んだ道とは、あまりに異なる考え方に拒絶感が出る感じでしょうか。
歩む道が違っているのは別に悪い事ではないはずなのですが。
しかし理外と言えるほどに異なる考え方がブームになれば、さすがにそれは間違いだろう目を覚ませと指摘したくなる気持ちも出てくるのでしょう。
ある意味の親切心ですね。
妄想ですが、確かにFIRE運動を馬鹿にする社畜オジサンは居そうな気もしますね。
でも馬鹿にするというよりは、単に羨ましいんじゃないかという気もします。
もしくは、もう少し考えてみたら?というちょっとした親切心なのかもしれません。
色々な人生があって良いはずなのに、なぜ人はサラリーマンになるのでしょうか。
そしてなぜサラリーマンを続けてしまうのでしょうか。
先日、こんな表題の記事も見かけました。
中高生の“なりたい職業”1位は「会社員」 医師、看護師など医療への憧れも
第一生命のアンケート結果の様ですが。
夢や希望を持っていてほしい中高生のなりたい職業1位が会社員。
自分は人気の職業ナンバー1に従事していたのか!と喜べる内容なのかどうか。
世の中がそういう仕組みに最適化され続け、行き着いた結果がこれなのでしょうか。
FIREは人生の主導権を会社から取り戻すこと
最初の記事にあったこの言葉。
こんなアンケート結果を見てしまうと、確かに考えさせられる言葉です。
とはいえ。
記事には主導権を会社から取り戻すとありますが。
仕事に誇りを持って続けている方も居ると思えます。
充分な資産を持っていても、事業を通じた社会貢献を続け、単純にリタイアを選ばない方も居ると思えます。
そういう方々は、主導権を持った人生をきっちり生きていると言えるのでしょう。
逆にFIREと言っても色々な方法論があるわけで。
成功したFIRE、失敗したFIRE、そんな切り分けが出来るものかは分かりませんが。
FIRE即ち成功で、主導権を持った人生を歩んでいるとは単純には言い切れない様にも思えます。
そんなわけで。
色々考えさせられたのですが。
まずは選択を出来る立ち位置に辿り着くことですね。
そしてそこに立った上で選んだ道であれば。
それがFIREであれ、サラリーマンの継続であれ。
それは流されて流れ着いての結果ではなく。
自分自身で選択した道なのだと自信を持って言えるのでしょう。