徒然 円安傾向

為替が円安傾向ですね。

為替は見ていると頭がくらくらしてきます。
国と国の相対バランスとでも言うのでしょうか。
円安と言っても、何に対してどれほど安いのか。

貿易相手国の通貨で見ていくのが確実?
ドル、ユーロ、ポンド、人民元、豪ドルについて、コロナ以降のチャートを見てみました。

以下、yahoo financeのキャプチャです。







対ユーロはまあボックスとも言えるのでしょうけど。
他は見事に円安傾向と言える雰囲気でした。


円が安いということはどういうことなのか。
かの国の商品を買う際に、通貨の価値が低いと言う事なのでしょう。
1ドルのものを100円で買えていた頃と比べれば、今は120円出さなければ買えません。
単純に20%の値上がりでしょうか。

小さい頃、日本は資源も少なく、食料もエネルギーも自給率が低く厳しい、加工貿易の国と習いました。
色々なものを輸入して、それを加工して、付加価値を付けて売ると言う事でしょう。

自分の生まれた頃の為替は1ドル360円固定だった様です。
以降、産業は円高との戦いだったのでしょう。
生産拠点の海外移転が続き、産業空洞化が騒がれたのは随分前のことに思えます。
中小企業にもそんな流れは押し寄せて、中国出張は一時期のトレンドでした。

果たして今でも日本は加工貿易の国なのか。


ほとんどの主要通貨に対しての円安。
どの国から何を買うにも値上げということなのでしょうけど。

円安が進むとどうなるのか。
グローバル展開で稼ぐ企業については、大した問題でもないのかもしれません。
そういった企業に勤めている限りは給料もそのうち上がるのでしょうか。

問題は内需産業ですね。
日本国内向けの色々な産業。
仕入れの物価高を企業努力で抑えるのにも限度があるのでしょう。
これが日銀の望んでいたインフレなのかは分かりませんが。
確かに通貨の価値は薄くなったのかもしれません。
勤めている産業の強弱で収入には差が付きそうです。
毎度の格差拡大が騒がれることになるのでしょうか。


アーリーリタイアは悩みます。
勤めている企業は国内市場から収益を得る中小企業です。
リタイアを遅らせて、インフレが続いたとしても給料が上がることは無さそうです。

ではリタイア後の生活は?
資産からの収益が頼りです。
不動産や証券がきっちりインフレ追従するものなのか。

不動産は今一つピンと来ませんね。
取引価格は上がるのかもしれませんが、家賃は2年毎の更新です。
店子は国内で暮らす人々です。皆が給料アップの恩恵を受けられるとは限りません。
ハイグレード物件と庶民向け物件の二極化?

JREITはどうでしょう。
オフィス系であれば借り手は大企業でしょうか。
気持ちよく賃料アップを受け入れてくれるものなのか。

株式はさらに難しそうです。
グローバルで稼ぐ企業であれば株価も配当も上がるのでしょうか。
内需についても必需品であれば最後は値上げで利益をキープするのでしょう。
そして給料アップの恩恵が無い人たちは、仕方なく何かを節約をして暮らします。
その何かとは?
減収減益となる企業もきっとあるはずです。


為替の10年チャートで見れば、ずば抜けた円安というほどでもないのでしょうけど。
傾向としては急ですね。

今更ながら、海外企業の株式や海外REITも一定割合は持っておくべきなのかと思えてしまいます。

日本に暮らしつつ、外貨を稼ぐ資産を持つ。
為替でのインフレはこれで多少はヘッジできるのでしょうか。
分散投資の必要性はこういうところにもありました。

投資は奥が深いですね。
深すぎて底が見えません。
投資から手を引けるのが理想なのですが。

まだその域は遠そうです。

このブログの人気の投稿

年金額を確認してみる(53歳時点)

年金額を確認してみる(54歳時点)

更新打ち止め!

日本は貧しくなったんですよ

投資は危険!止めておこう!

バックルレスベルトが案外良い

資産が増えていかない問題

割り切りFIREは実はEASY?

現行NISAから新NISAへの移管で悩む

FIREを満喫出来る生活費?

このブログの人気の投稿

年金額を確認してみる(54歳時点)

更新打ち止め!

バックルレスベルトが案外良い

IPMN 定期検診

老後は郊外+戸建て+自家用車!

正月早々気が落ち込む

高速道路を1区間乗る

IPMN 膵臓!お前もか!

徒然 高額療養制度見直し?

アーリーリタイア リタイアやめとけ論の裏