サラリーマンの資産形成 分散投資の目的は?
資産は何に投資して、どういう形で持つべきなのか。
今更かもしれませんが、ウクライナ問題から少し考えさせられたことがあります。
普段普通に投資対象としている資産は、平時ならではの資産なのですね。
ペーパーアセット
現金や証券といった、ある意味一番身近な、いわゆる金融資産。
信用に価値を裏付けられた紙きれ。
一般的な投資で扱う、一番メジャーなモノでしょうか。
平時は何も考えず、普通に口座から口座へ資金を移動して、適当な証券へ投資しているわけですが。
ロシア在住で世界へ分散投資していた投資家は、今は自由に証券を換金出来ているものなのか。
通貨の価値も先が見えなくなったのでしょう。
ロシアでは急いで通貨を外貨に換えたり、乗らない車、使わない家電を資産として買う行動が見られたという情報もありました。
自国の通貨の信用が失われるのであれば、外貨や現物資産に逃がしておこうということなのでしょうか。
現物不動産
これも戦時ともなれば保険も何もあったものではありません。
ウクライナの映像を見ると心が痛みます。
早く平和になってほしいものですが、交渉が上手く行ったとしても、復旧までには多大なコストと時間が必要になるのでしょう。
日本でも震災は考えないといけませんね。
地震保険は確かに契約していますが、補填されるのは半値程度です。
遠くの国の遠い話?考えすぎ?
確かにそうかもしれませんが、歴史に学ぶことも出来ます。
戦後日本の歴史を見れば、日本の中でも現実に起こったこともある話です。
何かが起こったとしても、資産を動かす助走期間はどの程度あるものなのか。
右へ倣えで行動したとして、それで間に合うものなのか。
歴史に学ぶと言っても、そんなことにすら自信が持てませんね。
であれば分からないなりに、負担にならない程度に、何らか備えておくのは一つの手かもしれません。
分散投資をしよう!というのは考え方として普通にあります。
自分自身、多少なり投資対象は分散していたつもりだったのですが。
正直ここまでのリスクは考えたことが無かったなと思えました。
ゴールドETFも少しは買いましたが、所詮は証券です。
取引所が閉鎖されれば引き出すことすら無理なのでしょう。
真のお金持ちは宝飾品や美術品といったものに対しても投資している印象があります。
何だかいやらしいなと、ひねくれた考え方をしていたわけですが。
手元に置けて、持って逃げられるリアル資産。
そういう視点で見れば、実は理に適った投資対象だったのでしょう。
高価な絵画を壁に飾るのは、さすがに庶民の戸建住宅では浮きまくりですね。
であればやはり現物ゴールドでしょうか。
今の金相場は田中貴金属のサイトでは1g=8500円程度。
1000万円分を持ったとしても、1.2kg程度です。
ボリューム無さすぎてがっかりですが。
自宅に置くのには都合が良いのかもしれません。
備えとしてはありなのかなと。
そんなことを考えました。