サラリーマンの資産形成 IPO価格の根拠

今年、IPOの過小値付けがどうのという記事を見ました。

公正取引委員会から各幹事証券会社への突っ込みの様です。
根拠なく価格が低く設定されており、企業の資金調達額が少なくなっている云々の様な論調の記事だったのですが。

根拠とは一体何のことを言うものなのか、ですね。

BPSで解散価値からの株価を語る人もいます。
EPSで収益からの株価を語る人もいます。
将来性云々で赤字や高PERの高値を受け入れる人もいます。
誰も間違ってはいませんし、各々根拠を持っての判断をしているわけです。
株価はこうやって計算するものです!と決まっているものでは無いですね。
それが出来るなら、誰も苦労はしませんし。

そもそも赤字上場が許されています。
そこで株価の根拠と言い出すのであれば、将来性がどうのという話くらいしか出来ない様にも思えます。
将来性・・・一番曖昧な判断基準です。
なんのこっちゃですね。

諸外国と比べて公募価格と初値のギャップが大きすぎ=公募安すぎという指摘なのでしょう。
しかし、そもそも諸外国と比べて日本は投資が活発なのかどうか。
活発でもないところ、妙味すら失われてしまっては、誰が好んで赤字企業の公開株を引き受けるのか。

とはいえ話が上がったということは、ルールが変わっていく可能性はあるのでしょう。
その場合、公募価格は今までよりも高値に寄っていくことになるのでしょうか。

もしそうなれば、IPOはプライマリもセカンダリも妙味が失われていくのかもしれないですね。
2022年。IPO投資暗転の年にならなければ良いのですけど。



そういえば最近、少し地味で好みの銘柄がIPO当選していたのですが。
購入申し込みを忘れており、流れで落選となってしまいました。


IPOで利益を出すにはプライマリでの入手が有利です。
とはいえ、セカンダリでも大儲けという銘柄もたまにはある様に思えます。

ブルーなニュースにブルーな失敗だけで記事を終えるのもアレですし。
いくつか印象に残っている意外なセカンダリ大化け銘柄をメモに残しておこうかと思います。



2229カルビー


お菓子好きにはメジャーな銘柄です。
当選も無く、少し欲しいなと思いつつ様子を見ていたわけですが。
2011年3月11日。あまり思い出したくない日が初日だったと思います。
見てみれば初値は公募同額だったのでしょうか。
そして震災があり、長らく相場どころではない気分になっていたわけですが。
その後の数年を見れば、綺麗な大相場のチャートです。



9090丸和運輸機関


テンバガーという言葉を聞くこともあります。
株価10倍となった銘柄をそう呼ぶ様ですが。
しかし面白いことに、そんな銘柄は最初から人気なのかと言えば、そうとも限らないのですね。
不人気ながらも何故か伸びていく。そんな銘柄もある様に思えます。

抽選では外れましたが、初日は公募割れ。
しかし手堅そうと考えて買ったところ、これが大当たりでした。
こういう株も10倍になるのだなと、妙な感心をした覚えはあります。
チャートが多少崩れたところで、もう充分と売却したわけですが。
その後結局株価20倍まで上がっていったところまでがお約束でしょうか。



6544ジャパンエレベータサービスHD


地味そうな業態は案外惹かれます。
丸和運輸は買ったのに、こちらはなぜ買わなかったのかと悔やんだ銘柄です。

IPOとしては不人気でした。
エレベータメンテナンスと聞けば確かに地味すぎます。
しかしこういう地道に稼いでいる企業は好きです。

BBでは外れたため、安いところで買おうかと待ち構えていましたが、結局買わず。
買わなかった理由は、単に初値が公募価格を多少上回っていたというケチな話なのですが。
逃した獲物は大きすぎました。



当選したのに購入申し込み忘れをした銘柄。
セカンダリで買うべきかどうか。

当然投資は自己責任。
誰かが適正価格を決めてくれるものではありませんね。
自分の基準で判断します。

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