サラリーマンの資産形成 JT株とロシアに惑う
配当狙いでJT株を持っています。
先日、東洋経済ONLINEで、こんな記事を見かけました。
JT、「利益の2割」を稼ぐロシア混迷の深刻影響
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ロシアにそこまで突っ込んでいた企業ということすら把握していませんでした。
優待も廃止になりましたし、踏んだり蹴ったりです。
相場の格言には、遠くの戦争は買いなんていう物騒なものもあるわけですが。
時代も変わっているのでしょう。企業もグローバル化が進んでいます。
ロシアのエネルギー事業に出資している商社株もどこまでの影響を受けるものなのか。
他にも影響を受ける投資案件は多いのかもしれません。
債券にも外貨建てのものがありますね。
中には当然ルーブル建てのものも。
自分は為替リスク×債権リスクが嫌で外債へは一切投資していませんが、利回りの数字だけを見れば惹かれるのは分かります。
償還日まで無事生き残るのか、償還日の為替はどうなっているのか。
気になるとしても、個人投資家レベルで出来ることはそれほど無いのかもしれません。
投資信託も不安になります。
一体何に投資しているファンドなのか。
分かりやすいものもあれば、分かりにくいものもあります。
世界へ分散投資であれば、当然ながらロシアにも投資している可能性はあるのでしょうし。
それも見越しての分散なのでしょうが、気分良いものではないですね。
JT株はどうすべきなのか。
企業の存続自体は問題ないのでしょうけれど。
利益の2割が最悪飛ぶと考えれば、EPS視点で株価も2割引き?
仮に撤退となるとさらに特損?
以前の自分ならぶん投げていたところですが。
長期投資!配当狙い!みたいな気持ちで、NISAで仕込んでしまったのですね。
NISAは制度的には面白いのですが、微妙な枷になっている様にも思えます。
特定口座との損益通算も出来ません。
売却してしまえば枠は何年も空いたままになってしまいます。
そして、何よりそんなことを気にし始めると投資判断が狂うのですね。
投資対象の良し悪しよりも重要な判断材料があるものなのか。
自虐になりますが、本末転倒なことをしているなと感じます。
昨今こんなの常識ですよという雰囲気で言われる投資方針があります。
長期投資!握力!BUY AND HOLD!
しかし、結局これも単なるトレンドなのでしょう。
ほんの10年20年遡れば、識者と称する人たちは声を揃えて言っていたわけです。
損切り無くして成功は無い!ナンピン塩漬けは愚か!
どちらも間違ったことは言っていないのでしょう。
不安定な相場の中、短期売買で財を成した投資家もいます。
長期投資で低迷を買い進み、上抜けた投資家もいます。
単にその時代、目立ったのはどちらなのかという程度の話です。
長期投資、短期売買、どちらもスタンスとして成功に繋がる可能性はあるのでしょう。
しかし自分を見失って都合の良い回答を探し始めると最悪です。
検索すれば自分を慰めてくれる回答は必ず見つかるものですが、果たしてそれが正解なのか。
最後は相場の掟、自己判断の自己責任となるのでしょう。
発注ボタンを押せるのは自分だけですね。
先の見えない市場のリスク。
チャート的にもニュース的にも良いとこなしと思えるJT株。
以前の自分ならとっくに切っていたはずなのですが。
NISAで長期投資?
配当で長期的に回収?
累投でナンピン?
株価に一喜一憂してはダメ?
投資額的には大したインパクトではない?
自分をごまかす言い訳はいくらでも思い付くわけですが。
長年続けてきた投資スタンスに添わないことをしているわけで、気持ちは落ち着きません。
インカム狙いの長期投資、自分には難しいのかもしれません。