アーリーリタイア 人が働く動機とは？
人はなぜ働くのか。
何があれば働くのか。
今の仕事にモチベーションが無くなりました。
資産からの収益で何とか暮らせる状態になったからでしょう。
そこでいらんことを考えてしまいます。
人を労働に向かわせる動機は何なのか。
今の職場はブラックなのか
これはノーですね。
在宅織り混ぜての労働で、デスクワークで、取り組みはほぼ裁量で、日々定時で切り上げ可能で、報酬もそれなりで。
緩い取り組みで10年安泰かと言えばノーでしょう。
しかし多少の減俸見越した割り切っての取り組みであればおそらくセーフと思えます。
それに数年経てば役職定年の年齢です。成果云々関係なしの降格減俸もあるのかもしれません。
それでもそれなり無難に定年までもを過ごせる可能性もあるのでしょう。
20代の自分が今を見れば羨んでいたかもしれません。
労働の対価＝お金・報酬
この図式は確かに分かりやすいですね。
報酬のために就労する。そう考えれば良いだけですし。
報酬と内容で良し悪しを判断するのでしょう。
しかし報酬に興味が無くなったとしたらどうなのか。
より高い報酬を提示？
既に報酬には興味がないわけです。
その場合どうやって人を集めたら良いものか。
就職や転職の際、志望動機というのを聞かれることがあります。
嘘ではないにせよ、全てでもないということでしょう。
お金が動機という部分は多くを占めるはずなのですが、さすがにそれは言いません。
お金以外の部分、仕事内容に対して、こんな考えで志望していますと動機を説明するということなのでしょう。
突き詰めてみれば、仕事内容に興味を持てない職業には動機を持てません。
その場合は実は報酬目当ての人物しか集まらないのかもしれません。
就労の動機＝まずは食うためお金のため
就労の動機として分かりやすいのは何か。
まずはやはりお金でしょうか。
明日にも食うに困る状態であればどうでしょう。
贅沢言っていられませんし、何とか手近な職を得て、がむしゃらに働いて稼いで暮らすかもしれません。
それでも暮らしが苦しければ、長く働いたり、時給の高い仕事を探したりするのでしょう。
仕事を選り好みする余裕はないのかもしれません。
新卒であったり、貯蓄があったりで、選択に時間を使える状況であればどうでしょう。
稼ぎと仕事内容を天秤にかけて仕事を選ぶかもしれません。
とはいえ稼ぎも重要です。仕事内容への興味100％全振りで夢を追うのはリスクです。
そして余裕が出てきたら、より高給を得るためにスキルアップを目指す人も出てくるのでしょうか。
それとも多少の減俸は割り切り、仕事内容を重視したり、家族との時間や趣味の時間を重視する人も出てくるのでしょうか。
立ち位置の差はあれど、働かなくては食えない立場である限り、最低限これだけの報酬は欲しいというラインがあるはずです。
報酬と仕事内容の二つのパラメータがあるとするならば。
重要度・・・報酬＞仕事内容
まずは最低限必要な報酬を得られることを条件に仕事を選ぶことになるのでしょう。
程度の大小はあれど、ほとんどの場合はこの条件に当てはまるように思えます。
報酬が動機にならない人々
就労せずとも食える状態になればどうでしょう。
これは未経験の状態だったわけですが。
自分は今の仕事にモチベーションが無くなりました。
とはいえ就労せずとも食える状態。
考えてみればそれほど珍しい状態でもありません。
暮らせるだけの資産がある、実家が裕福、配偶者が稼いでくれる、生活保護を受けている等々。
働かずとも暮らせてしまう状態はそれなりにありそうです。
そんな場合の就労を目指す動機は何なのか。
世間体？ヒマ？周りがうるさい？働くのが普通？余裕がほしい？
仕方なくといった理由は捻り出せますが、これといった強い動機を思い付けません。
何故って暮らせてしまっているのですし。
そこをあえて苦労しろと言われても響かないのは当然です。
職業と趣味の境界が無くなる？
就労せずとも食える場合、人は何をするのか。
結局はやりたいことをやるのでしょう。
いわば興味や趣味への取り組みでしょうか。
働いていれば隙間時間で取り組まざるを得なかった興味の追求にフルタイムで取り組めます。
テレビやゲームや読書かもしれません。
ボランティアかもしれません。
旅行かもしれません。
創作活動的な何かをするのかもしれません。
投資のハイスコアを目指すのかもしれません。
就労は面倒を抱えることになります。
就労せずとも暮らせてしまうのであれば、あえて面倒を抱えたいとは思えません。
しかし仕事の内容自体に興味を持てるのならば話は違ってきます。
仕事も趣味もそこでは動機は同列になってしまうのかもしれません。
仕事内容に興味を持てるのか。
やってみたいと思えるのか。
突き詰めてみたいと思えるのか。
そこでは報酬は二の次になるのでしょう。
セレブがボランティアで重職を引き受ける話を聞くことがあります。
分からない世界だなと思っていたわけですが。
興味の追求なのか、ステータスなのか。
報酬以外の動機があったということなのでしょう。
重要度・・・報酬＜仕事内容
働かずとも食える人が働く動機はこうなるのでしょう。
仕事内容への興味100％全振りで夢を追うのはリスクです。
先程そんなことを書きましたけど。
堂々と夢を追える立場なのだと言い換えることもできそうです。
そんなわけで。
仕事にモチベーションが無くなってしまったのですが。
考えてみれば世間的にはそれほど特殊な状態ではなかったようです。
重要度・・・報酬＞仕事内容
この条件に縛られていた段階は終わったのでしょう。
重要度・・・報酬＜仕事内容
この段階にやっと到達出来たということなのかもしれません。
今の職場で資産を積み上げることができました。
そういう意味では感謝しかありません。
しかし残念ながら今の職場は自分にとっては報酬以外の魅力が小さすぎたということでしょう。
資産を積み上げても仕事や投資に興味を持ち続けられる人たちは幸せです。
無理せず興味を持って取り組めているということなのでしょうから。
とはいえ。
今の仕事内容に興味を持てていないのは不幸ですが。
報酬に釣られず、やりたいことに取り組める。
この立ち位置に辿り着けただけでも奇跡です。
サラリーマン30年を過ぎての今さらですが。
嫌なことをせずとも良い！
そして好きに暮らせる！
そう考えただけでもなんだか気分は良いですね。
あとは興味を満たすためのエネルギーとしてのお金。
これがどれだけ必要になるものなのか。
今はまだやりたいことが見えていない状態ですし。
のんびり考えてみたいと思います。
