サラリーマンの資産形成 暴落はホールド?ぶん投げ?
2020年のコロナショック後で相場に取り組み始めた場合、ほとんどの人が儲かっている状態かと思えます。
特に米国株は絶好調に見えます。
自分は残念なことに、コロナ以前から取り組みは長らく日本株です。
さらにコロナショックで持ち株のほとんどをぶん投げました。
その後のロケット相場には乗れませんでした。
なかなかポンコツっぷりの極まった、残念な結果になったという気持ちはあります。
ただ、残念とは思うのですが、当時のぶん投げ判断は後悔していません。
負け惜しみかよダセーなと言われてしまうかもしれませんが、何らかの参考になるかもしれませんので、当時の心情をメモに残しておくことにします。
2020年時点で、資産額は概ね大台に届いていました。
遠い目標と思えていたアーリーリタイアに現実味が出てきて、会社で過ごすのも少し気楽になったのかな、という状態ですね。
そこにコロナショックです。
最初の2日くらいは様子見です。
3日目あたりから、これは結構ヤバめの奴なのかと思い始めました。
その後は買い増すか、投げるかで葛藤です。
とはいえキャッシュポジションは微妙でした。
信用取引やトリプルブルという必殺技もあるでしょうが、そういう挑戦をするタイミングなのか悩みました。
悩んだ末の結論は?
手持ちのほとんどをぶん投げることにしました。
何故そうしたのかと言えば、あまりの急落で、その後の相場がどうなるのか想像出来なかったのですね。
感染症の蔓延というのも、どういうインパクトがあるのかピンと来ませんでした。
何だかんだで相場は20年選手で、下手なりに色々な状況は見てきています。
コロナの急落っぷりで思い出したのはリーマンショックです。
2007年半ばにサブプライムローン問題として騒がれはじめて相場は下り始めました。
そして2008年リーマンショックで急落です。
当時、相場は下り気味とはいえ、13000円程度はありました。
それがリーマンショックによる急降下で、一気に7000円台まで落ちました。
落ちるだけならまだ良いのですが、その後が問題です。
多少は戻したものの、不景気も相まってか、4年くらいは10000円あたりを行ったり来たりの低迷が続いていたと思います。
実はリーマンショック時もぶん投げました。
ダメージは当然ありましたが、その後の低迷相場で少しずつ買い直して、その後は運良くアベノミクス相場です。
仮にぶん投げずにホールドしていたら?
おそらく長らく含み損を抱えて悶々とするか、その後の4年の間で損切りするとしても、20~40%の損を出しての仕切り直しになっていたでしょう。
20年間取り組んで、50歳でぎりぎりアーリーリタイアに手が届くかという程度の成績です。
おそらくアーリーリタイアは数年先になるか、諦めてサラリーマン定年までがんばろう!となっていたのかもしれません。
最近、長期投資という言葉をよく見聞きします。
価格変動に一喜一憂しないのが良い対応です的な記事もよく見かけますね。
ただ、自分の経験から言えば、それもケースバイケースではないかと思えてしまいます。
ゴールが果てしなく先であるのなら、長期投資も悪くないのでしょう。
では、ゴールが近いタイミングだったとしたら?
それでも暴落すらも気にせず放置が正解なのか。これが分かりません。
コロナショックはその後強烈なリバウンドからの上昇相場になりました。
ホールドが正解だった、投げたのはもったいなかったと結果的には言えるでしょう。
仮にリーマンショック再来になっていたとしたら?
評価額20~40%程度のダウンと、その後4年の低迷相場です。
ゴール目前でこの仕打ちを喰らったら?
にっこり笑って、よし!サラリーマンもうちょっとがんばろう!と思えるのかどうかです。
自分にはとても無理ですね。
メンタル的にやられる気がします。
米国株でしょ!という記事も多く見かけます。
確かに力強いです。
チャートを見ると、なぜ自分は投資していなかったのかと残念な気持ちになります。
とはいえ米国株なら暴落もホールドと思うことも出来ません。
これはドットコムバブル~同時多発テロ&リーマンショック時のS&P500です。
日経よりは強さがありますが、低迷期10年超です。
最近の力強い上昇を見慣れていると、こんなに弱い時期がこんなに長らくあったのかと不思議に思えるくらいですが、たかが20年前です。
リーマンショックの急落があるのは日経と同じです。
ゴールがまだまだ先であるのならば、ホールドを続け、さらに積立投資を継続するのも悪くないのかもしれません。
ただ、ゴールが近いのであれば?
自分は投げました。
後悔はしていません。
・・・いや、ちょっとだけ悔しいですけど。