どこまで求めるのかは人それぞれ
庭に植えたトマトが散らかり始めました。
えらいこっちゃになる一歩前でしょうか。
重い腰を上げてトマトに支柱を立てて脇芽を摘むことにします。
作業中にご近所さんが声をかけてきました。
何やらスプレーを手に持っています。
聞くとトマトの受粉を助けるスプレーなんだとか。
なるほど~と相槌を打ちつつ、せっかくなのでと我が家のトマトにもスプレーをしていただきました。
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我が家の菜園の基本方針は「手抜き」です。
最大限の収穫量は狙わず手を抜く方を優先。
そんなスタンスで取り組んでいます。
ご近所さんのスタンスはどうだったのか。
トマトの受粉を助けるスプレーは初耳です。
おそらく他にも収穫量や食味のために色々と手をかけていらっしゃるのでしょう。
我が家とスタンスが異なるのは確実です。
トマト栽培であれば「より良い正解」は確かにありそうです。
過去何年も何人もの人が取り組んできた経験値。
ワンシーズン内で概ね再現性を持って過去の経験値を生かせます。
あとは手間と受益のバランス問題。
「より良い正解」があっても人により取り組みは異なります。
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ふと投資を想います。
投資なんぞも人それぞれ。
ある人はひたすら預貯金?
ある人は無難に個人年金や日本国債?
それともインデックス?個別株?不動産?
正解がある世界ではありません。
投資へのスタンスも人により異なるのが当然でしょう。
それでも投資の再現性なんて言葉を聞いたことも。
しかし相場の波は見えません。
毎年繰り返す安定的な小波なんぞ滅多に見つかりません。
つまり投資に再現性はあり得ないと思えます。
それでも相場は繰り返す?
そうなるのかもしれませんし、そうじゃないのかもしれません。
結局のところ正解なんぞは分かりません。
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家庭菜園であればより良い正解はありそうです。
トマト栽培で甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるご近所さん。
ありがたいですね。
正解が分かっている世界。
より良い正解に一歩近づいてみてはどう?
そんな親切心からの忠言なんだと当たり前に分かります。
何より手を抜きすぎて外したとしてもダメージはワンシーズンのみ。
最悪収穫出来ずともお店にトマトは売っています。
経験を積んで次に生かせば良いわけです。
投資ではどうなのか。
どんな投資があるのか。
どうお金を投じれば良いのか。
ここまでであれば単なる手続き。
教えてもらえるのであれば悩みも減るかもしれません。
しかし投資で真に悩むべきは?
何に投じるのか。何時投じるのか。幾ら投じるのか。何時迄投じるのか。
自己責任を求められる相場の世界。
正解なんぞ無いのでしょう。
それでもそんな世界で甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる親切な解説者達も。
どこまで求めるのかは人それぞれ。
解説された投資を信じる?
横並びで仲良く長期間投資に取り組み続ける?
そして求めて信じ続ければ未来は横並びで仲良くリッチに?
信じ続けて正解でした!
自己責任で信じ続けました!
確かにそんな未来だってあるのかもしれませんね。