サラリーマン愛護団体求ム!
夕方に少し散歩をしていて。
妙にモフモフの大型犬を散歩させている方とすれ違いました。
犬も暑そうだよね。
あのモフモフが家で懐いて近寄ってきても夏だと少々困るかもしれないな。
でもきっとお昼は家の中でエアコンで涼んでいるのかな。
奥さんとしょーもない雑談です。
奥さんが言いました。
そういえば真夏の昼間の犬の散歩は動物虐待って言われるみたいだよ。
調べてみるとどうやら真夏の路面温度は70度にも達するとのこと。
これは確かにとんでもない温度です。
裸足で歩く彼奴らには確かに苦しい温度なのかもしれません。
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最近の飼い犬の生活環境は随分良くなったのでしょうか。
実家でも幼少の頃に犬を飼っていましたが当然の様に奴は犬小屋暮らしでした。
真夏でも真冬でも犬小屋暮らし。
エサは残り物。
今の時代から見てみれば虐待だ!と騒がれそうな状況でしょうか。
それでも当時、奴のことは家族ぐるみで大切にしていたつもりです。
どこからか連れてきた単なる雑種の中型犬。
日曜大工で親父が軒下に犬小屋を作って。
犬の居場所は犬小屋と決まっていました。
人の食事が終われば母親が古い鍋に残飯を放り込んでくれて。
子供だった自分たちは鍋を抱えて犬の前まで持って行って。
お手、お代わり、待て、よし!の毎度のセレモニー。
がっつく犬の頭をわしゃわしゃと撫でつつ食べ終わるまでずっと見ていました。
休みの日にはカンカン照りの夏の日の下をリードを掴んで一緒に神社まで走ったりも。
大切にしていたつもりでした。
それでも今の時代からすればきっと虐待扱いなのでしょう。
家の中に入れてあげないなんて!
ペット用のフードを与えないなんて!
暑い昼間に散歩に連れ出すなんて!
そんなつもりはなかったのですが何だか苦しくなりますね。
動物愛護団体というのでしょうか。
ペットは大切に!ペットは家族!
良い環境で!良い食べ物を!ペットのストレスを考えて!
世界中から色々なペットが集まる日本。
当時からすれば今は奇妙な世の中です。
犬猫であれば血統書がステータス?
もっと言えば犬猫に限らず珍しいペットを飼うのがステータス?
大型の爬虫類、オウムにフクロウ。
その他見たことのない動物をペットとして飼う人も。
明らかに家飼いには向かないようにも思えますがそんなことは関係ないのでしょう。
家の中で家族同然に大切に?
もっと珍しい種類を!もっと珍しい動物を!
なんだか奇妙な気もしますがこれが今風のペットであり動物愛護なのでしょう。
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真夏の昼間の散歩は動物虐待。
一理ある様な気もしますがサラリーマンはどうなのか。
灼熱の真夏日も厳寒の真冬日も。
営業日ならば勤務が当然!出社して働き給え!
台風?水害?体調不良?
営業日ならば勤務が当然!出社して働き給え!
どうしても耐えられないなら頭を下げて有給休暇を乞い給え!
通勤ラッシュに残業に帰宅ラッシュにノルマのプレッシャー。
心休まる時間はどこに?
これはサラリーマン虐待では?
サラリーマン愛護団体。
どこかに居ないものですかね。
もう少し活発に活動してほしいものです。