サラリーマンの資産形成 家族の理解をどう得るか？

家族の理解をどう得るのか？という点で、自分の経験をメモに残しておきます。

資産形成する際、ノーリスクで順調に増やしていけるかどうか。

今の市場環境でそれなりのリターンを得るには、リスクは付いてまわるものでしょう。

つまり損する可能性がある、ということになります。

投資をしようと気持ちは進んでも、家族の理解を得られず止まってしまう人も居るのではないでしょうか。

それなりの稼ぎがあって、そのまま過ごしていれば平穏な生活が続くであろうと想像出来るのであれば、さらに投資して稼いで、あわよくば早期でリタイアしたい！なんてことを言ったとしても、何を夢見ているの？真面目に働いたら？と言われて終わりかもしれません。

自身の例では、家庭へのインカムは１馬力でした。

勤めていた企業の業績不振からの倒産もあり、収入減を体感し、危機感を奥さんと共有出来ていたのは大きかったと思えます。

外貨預金から始めて、株式やFXへと手を広げて行きましたが、特に大きな反対も無かったです。

最初は当然上手く行かず、損が嵩んでいきました。

さすがに人生棒に振りたくないですし、一定額の損になったら撤退しようというのも決めていました。

その後運良く利益が得られる様になり、投資はそれなりに利益が期待出来るものなのかもしれないという認識を共有出来たのも大きかったと思えます。

投資を続けてきた中では、一撃数百万円の損も経験しています。

もし最初にこういった額の損失を食らっていたら、もう止めよう、もう止めて！となっていたかもしれません。

とはいえ、不動産と口に出した際には、さすがにそれってどうなの？と言われました。

投資総額で言えば株式の方が余程大きかったですが、１物件あたりの価格が大きかったこと、手続きや運営含めて必要なコストがクリアになっていなかったこと、株式や為替の様に過去の推移が簡単にチャートで見られる様な世界では無かったこと等、理由は色々あったと思えます。

これも自身の理解を深めるのも兼ねて情報収集し、説明し、納得してもらった上で進むことが出来ました。（たぶん）

整理してみると、こうなるのでしょうか。

１．危機感・切迫感を共有する。

昨今の投資信託ブーム、FIREブームは、老後2000万円問題や、長期停滞中の経済状況等もあって、結果的にこの危機感・切迫感の共有がなされていることになるのかな？という印象もあります。

アーリーリタイアするかどうかは置いておいて、倒産のリスクや、病気やケガで仕事を続けられなくなるリスクは常にあると思います。

貯金や保険だけではままならない可能性があることを共有出来れば、理解も得られやすいのではないでしょうか。

２．投資対象を理解する。

投資の世界では、あっけなく数パーセントマイナスになることは当たり前です。

元本が割れることに慣れていない立場からすれば、おそらく100万円を投じて5万円減っています！というような状況は耐え難いものでしょう。

一体何に投資しているのか、過去のデータが手に入るのであれば見える範囲での最大ドローダウンはどの程度なのか、自身で納得した上で説明をすれば、説得力も増すのではないでしょうか。

３．利確ライン、損切ラインを決めておく。

これは最近の積立ブームとは相反する内容かもしれませんが、書いておきます。

いくら損したら止めましょう、いくら儲かったら止めましょうという設定は重要と思えます。

絶対額でなくとも、トレールストップ的にピークからこれだけ落ちたら撤退とか、そういう設定でも良いでしょう。

長期投資だから投資したことを忘れておこうとか、握力がどうとか、そういう言葉が目に入ることもあります。

ただ、それって怖くないの？そこまで信じて良いの？と思えてしまいます。

先のトレンドは誰にも分かりません。

50年後に振り返ったら確かに上昇トレンドだったけど、この20年は微妙だったよね、みたいなタイミングに丁度自身の現役時代が合致してしまい、しかも盲目投資を繰り返してしまったとすれば、サラリーマン生活40年のうち半分の投資機会を無駄に過ごしました、となってしまいます。

あとは、せっかく上昇したのに売れないというのも残念ですね。

特に損切、利確は経験が少ないと意外に上手く行きません。

高値を見てから落ちたところを売るというのは、損切と同じ気分になって、売れなくなるんですよね。

取り組む前に何らかルールを持っておく方が良いのではないかと思えてしまいます。

市場環境も変化していますし、今後も米国株相場が続くのかもしれません。

ただ、過信は禁物でしょう。

幸せに暮らしたいという視点で言えば、投資？不安だから止めて！地道にコツコツ働いて過ごしましょう！というのは理に適っているのかもしれません。

そこをあえて投資する理由は何なのか。

投資で家族揃って不幸になってしまっては元も子もありません。

家族大事です。