住居 内窓プラマードUの断熱効果は?

奥さんが寝るとき部屋が寒いとのことで、内窓プラマードUというのを発注。

YKK-APの製品です。
既存サッシの内側に、樹脂フレームの窓を追加で取り付けることで、断熱効果が増すという触れ込みです。

工事屋さんに依頼して、採寸して、見積もりしてもらって。
採寸から工事までで大体40日かかりました。


家が快適になるのは良い事です。
リタイア後は家で過ごす時間も増えることになるのでしょうし。

省エネ効果も見込めるのであれば、家計改善にも良い事です。
とっとと工事するのが正解ということになるのでしょう。

しかし、どの程度の効果があるのかについて事前に色々検索したのですが。

「何となく心地良くなった気がする!付けて良かった!」

という感じの記事が多いのですね。
温度測定をしてくれている記事もあるのですが、ピンポイント測定です。
サンプリング定理とは・・・と、ややこしいことを言いたくなってしまいます。


施工費用は窓2カ所で10万円以上。大金です。
会社なら「どういう計画?エビデンスは?」と、めんどくさいやりとり必須となる額です。

我が家も何となくで大金を使えるほどは潤っておりません。
まずは最低限の1部屋を先行工事してもらうことにして。
施工前後の室温変化を継続して計測してみたところ、こんな結果になりました。



施工日は2/20。寝室。

計測ポイントはカーテン下。

既存窓はlow-E遮熱タイプ。

施工した内窓はプラマード複層ガラスタイプ。

就寝中はエアコン運転。

天候・気温はこの1週間で極端と言えるほどの偏りはありません。


結果を見れば、施工日を境に夜中の窓際温度は3〜5度程度は底上げです。

体感としても夜の寒さは和らいだということで、効果は確実にありました。


盲点でしたがお昼の温度は下がるのですね。

日差しで部屋の中が暖まりにくくなったのでしょうが、冷静に考えてみれば当然です。

内窓による緩衝効果で外気温への追従が穏やかになるという理屈です。

最高最低共に中央へ寄せて丸められることになります。

逆の極端な例が窓開けっぱなしですね。その場合は室温=外気温となるのでしょうし。


施工前の最高温度36度。これは直射での温度に近いのかもしれません。

とはいえ傾向としては最低側も最高側も穏やかになる。これは確実なのでしょう。


そんなわけで。


内窓施工は確かに効果はあったのですが。

内窓の効果を省エネ方向で最大限に活用しようと考えると、こうなるのでしょうか。


夏・・・昼は内窓閉じる、夜は内窓開ける。

冬・・・昼は内窓開ける、夜は内窓閉じる。


さらに言うなら、既存窓を遮熱タイプとせず、内窓を遮熱タイプとした方が効果的な気もしますが・・・。

ぶっちゃけめんどくさいですね。

結局、内窓は閉めっぱなしのまま、エアコンを必要に応じて使うことになるのでしょう。

そして運転の効率が内窓施工前よりは改善されるという理屈になるかと思えます。


投資額10万円超を電気代でペイするには何年かかるものなのか。

12万円を15年で回収とすれば、年で8000円、月で666円の改善が必要です。

2部屋施工するならば月1300円の改善目標になるのでしょう。

毎月の電気代も、使用ワット数も家計簿に記録は残っています。

1年経てば振り返ってのおおまかな比較は出来るのでしょうけど。

心地良く暮らそうというところ、ペイとか費用対効果とか、あまり厳しい事を言っていてもダメなのかもしれません。


そう考えれば。


施工前後の気温変化を計測しておこう!効果測定!エビデンス!

とか言っているのが、そもそもおかしな話で。


「何となく心地良くなった気がする!付けて良かった!」

という程度で充分正解だったのかもしれません。


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