家計 値上げ対策の買い溜めの効果は?
色々値上げが続いています。
自分はカップ麺大好きなのですが、日清カップヌードルも値上げ傾向です。
大好きなお菓子類も今後値上がりしていくことになるのでしょうか。
そして見かける値上げ対策。
買い溜め。
これは一体どの程度の効果がある家計防衛策なのでしょう。
先のことは分かりません。
だから今出来ることを最大限に。
そういった心情は確かに分かります。
仮に半年分を買い溜めて。
一過性の値上げで済んだ。半年後には価格が戻った。半年間は買い溜めたストックで過ごせた。
もしそうなれば買い溜めによって無駄な出費を節約出来た分かりやすい成功事例となるのでしょう。
仮に半年後にさらに値上がりしていたらどうなのか。
半年間は安値で過ごせたということになるのでしょう。
半年で値段が倍になるのであれば買い溜めすれば平均単価は1、随時購入であれば(1+2)/2で1.5でしょうか。
これも確かにアドバンテージはあります。
そして再度半年分の買い溜めを実施することになるのでしょうか。
しかし仮に半年後に今度は値下がりしたらどうなのか。
半年間は高値で過ごしたということになるのでしょう。
その場合の月毎収支は?
半年間の値下げ幅×6か月・・・
(~以下略~)
めんどくさいのでシミュレーションで検証です。
随時購入生活と半年毎買い溜め生活。
そして物価狂乱の20年があったとして。
出費の差はどれほどになるものなのか。
こうなりました。
日々変化する狂乱の物価価格。
当初は116円。最安値は72円。そして近年は値上がり傾向で278円にもなっています。
随時購入生活ではこの商品を日々購入して消費して過ごします。
半年買い溜め生活では180日毎に180日分を買い溜めて過ごします。
そんな生活を続けて20年。
随時購入生活では累計770141円。
半年買い溜め生活では累計759690円。
20年を過ごしての差額は10451円。
半年買い溜め生活の方が年あたり522円程お得という結果となりました。
ほら!買い溜めは節約に効果あるんだから!
そう思う人も居るのかもしれません。
しかし実は相場の先は誰にも読めません。
例えば前半10年だけに限って見ればこうでした。
随時購入生活では累計243390円。
半年買い溜め生活では累計243738円。
10年を過ごしての差額は348円。
半年買い溜め生活の方が年あたり35円程損をしている結果となりました。
値上がりニュースがあったときだけ買い溜めするし!
値上がりニュースが無いのなら買い溜めしないし!
そういう行動も確かにあっても良いのかもしれません。
特に5年10年と使うであろう高価な耐久消費財であれば値上がり前に少し急いで買うのは手かもしれません。
しかし。
継続的に買わざるを得ないものであるのなら。
実際どうなのでしょう。
大量のストックを抱えて部屋か倉庫か良く分からない状況になるくらいであれば。
522円/年お得であるとか、35円/年の損であるとか、そういった程度の差額です。
割り切って日々購入しても大差ない様にも思えますね。
そんなことない!
日々ニュースを見ていれば上がっていくか下がっていくかなんてすぐ分かるし!
上がりそうなら買い溜めするし節約するし!
下がりそうなら少し買うのを待ったりするし!
絶対高値を掴んだり安値を見逃したりしないし!
なるほど。
であれば自分から1つ提案です。
あなたには相場師の素質がある様です。
相場に取り組めば。
20年で目も眩むような財産を築ける可能性だってあるのかもしれません。
※投資は自己責任で!