アーリーリタイア FIREされたい症候群

リタイア計画を進めています。


たまに会社の同僚たちを横目で見たりするわけですが。

少し思うのですね。

実はそれなり蓄財をしていてリタイア出来る立場の人も多いんじゃないかと。


最近リタイア出来るのにリタイアしない人の心理という記事を読みました。

プロスペクト理論というのでしょうか。

合理性に欠ける判断をしてしまうことを説明する理論の様ですが。

自分自身を顧みて、実際どうなのだろうと考えてしまいました。


合理的な判断。

リタイアに関して自らの立ち位置での合理的な判断はどうあるべきでしょう。

リタイア予習として無難な1年を過ごして納得の上で決行しようとしています。

しかし予習なんてのは結局先送りの言い訳でしょう。

そもそも大まかな収支は計算すれば出せるわけです。

この数年色々バタバタしたのも確かだし。

もう少しお金があっても困らないし。

仕事も今は意外に楽な感じだし。

居座って稼ぎつつ1年くらいは様子を見よう。

そんな程度の状況です。


それは合理的なのか?

リタイアを目的とすれば合理的ではありません。

確かにお金はマージンとして積み上がります。

しかし既に必要な予算は手元にあると思えます。


これがプロスペクト理論で説明される非合理的な判断?

少し考えてみたのですが。

もしかしたら少々違うのかなとも思えてきたのですね。

そんな格好の良い話ではありません。

強いてで言えば組織の歪みと言えるかもしれません。

先ほどこう書きました。

『仕事も今は意外に楽な感じだし』

拘束される鬱陶しさは今も昔も変わりありません。

では何が変わって楽な感じになったのか。


以下、フィクションです。


組織と言うのは年齢や役職が上がるほどに有利です。

マネジメントに専念と称し実務を部下に振れます。

マネジメントにストレスが無いとは言いません。

しかしそのストレスは目標達成にどこまで意欲を持って取り組むかという真摯さに比例するようにも思えます。

では今は?

それほどガツガツとした意欲は無くなりました。

そして結果としてストレス度合い急降下です。


意欲が無い?ふざけてんの?

経営陣から見れば突っ込み所満載の酷いスタンスです。

こんな役職者は不適格だ!降格だ!

そう判断したくなると思えるわけですが。


フィクションなので続けます。

ここからが組織マジックです。

組織は人の集まりです。

部下は部下で自らのために目標達成を頑張るわけです。

するとどうなるのか?

それなりに部門の目標は達成されてしまいます。

それなり回っている組織の場合、目標達成に対する役職者の寄与率ってもしかして誤差レベル?

そんなことに気付いてしまうわけです。


そして最近同僚たちを横目で見て思うわけです。

会社員をしていると意外にこういう人たちを見かけないでしょうか。


〇〇さんは妙に丸くなって接しやすくなった。

〇〇さんはすぐ口出ししてたのに見守る様になった。

〇〇さんは何でも任せてくれるようになった。


昔は鬼みたいな人だったのに、妙に角が取れちゃった的な上司。

何だか良い人度合いがアップしたんじゃないのこの人?

そんな人たちは居ないでしょうか。

要は彼ら彼女らは気付いてしまったのかもしれません。

マネジメントの寄与率は意外なくらいに低い。

組織が人の集まりであり、部下が目標を意識して行動する限りにおいて、自分がガツガツ頑張らなくても目標はそこそこ達成されてしまうのではないか。


となると何が起こるのか。

これもフィクションなわけですが。


役職に付いていると給料もそれなり上がるわけです。

投資により資産額が膨らんでいるかもしれません。

いつでも辞められる程の資産額かもしれません。

しかし仕事のストレスも急降下ともなれば?

渇望していたリタイア生活へのゲームチェンジ。

とはいえ最近はしんどい状況も随分減ったし。

それほど急がずもう少し居座っても良いのでは?

そんな気分も出てきてしまうのかもしれません。



そして周りの同僚を見て思ったりするわけです。

他人の懐事情は分かりませんけれど。

こいつ以前はもっと喧しかった気がするな、とか。

こいつ人の失敗にここまで寛容だったかな、とか。

そして我に返って思うわけです。

他人から見た自分。

実は同じ様に見えているのではなかろうか、と。


そう考えると悲劇を越えた喜劇です。

会社組織とは一体何なのか。

組織はどうこう言って成果を上げようという意欲を持った人の集まりです。

個々が成果のために足掻くほどにマネジメント層の寄与率は一層と下がります。

そして50歳も過ぎて丸くなったマネジメント層。

実は彼らは資産抱えていつでも辞められるもんねと言う立場なのかもしれません。

しかし。

変化を恐れるというよりも、それほど今は居心地も悪くないし変化するのもめんどくさいし。

そんな気分になってダラダラと居座り続けてしまうのではなかろうか。

そんな風にも思えてしまいました。

フィクションですが。


これはダメですね。

会社組織の欠陥です。

やはり後進のためにも老害は去るのが正しいと思えます。


とはいえ。

ストレスが少ない間は居座り続けても・・・なんて。

そんなダラダラ気分に侵されつつある様にも思えます。

要は自分で変化を選べない軟弱思考の50代は結構な割合で居るのではないか。

変化は意外とめんどくさいですしね。


経営者の皆様。

あなたの組織もこんな状況にあるのかもしれません。

やはり45歳定年説は正しかったのかもしれません。

さあ!今こそ伝統の宝刀早期退職勧告です!

意欲の薄い50代を一刀両断です!


FIREはするものではなくされるもの。

ケツを蹴飛ばしての解雇。それこそがFIRE。

原点回帰は正しかった。

そんな気もしてきます。


まあ全てフィクションなのですけど。

その際には。

割り増し退職金もぜひお願いします。


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