五公五民を検算してみる

五公五民が騒がれていますね。

負担が大きすぎる!一揆するしか!

実際どうなのでしょう。


確定申告で毎年税金計算しています。

しかし諸々で50%も取られていたかな?

そんな印象も持っています。

そんなわけで少しだけ掘ってみました。


五公五民騒ぎはどこから?

財務省発信のこの情報の様ですね。

令和5年度の国民負担率を公表します

令和5年度の国民負担率は46.8%見込み。

財政赤字加味すると53.9%見込み。

負担が大きすぎる!一揆するしか!

そんな騒ぎになったのでしょうか。


国民負担率って何のこと?

これも財務省のHPにありました。

負担率に関する資料

少しばかり引用すると・・・

「国民負担率」は、租税負担及び社会保障負担を合わせた義務的な公的負担の国民所得に対する比率です。「財政赤字を含む国民負担率」は、これに将来世代の潜在的な負担として財政赤字を加えたものです。

ざっくりすぎて微妙な解説でした。

潜在的なんちゃらは一旦置いておいて。

国民所得に対する税金と社会保障負担の割合が国民負担率。

この認識で良さそうです。


国民所得って何のこと?

税金と社会保障負担は分かるとして。

国民所得とは?所得とは違うの?

これも今一つピンと来ませんでした。

毎度のwikiでも調べてみると・・・

国民所得

・・・なるほど。

良く分かりませんね。


46.8%の計算式の内訳が分からない

計算式の内訳を知りたいと思って調べたのですが。

途中で根気がなくなって終了です。

とはいえ国全体で集計している数字なのでしょう。

総体としての数字は信じるとして。

負担は全国民平等ではありません。

問題は自分の負担率がどうなっているのかです。


自分の負担率を計算してみよう!

稼いだ額の半分しか使えない!

酷すぎる!一揆するしか!

聞こえてくるのはこんなノリが多いですね。


最近確定申告をしましたし。

実際の負担率を計算するのは簡単です。

計算してみるとこうでした。


内訳はアレなので内緒です。

自分は源泉徴収票を毎年ざっくり検算しています。

税制がちょこまか変わることにも気付けるのでお好きな方にはお勧めです。


所得税と住民税と社会保障費の合計は252万円。

課税対象所得に対する負担率は50.5%でした。

ほら50%だ!五公五民だ!酷すぎる!一揆だ!

・・・仮にこれが正解としたらどうなのですかね。


所得は収入から諸々の控除を差し引いた結果です。

税や社会保障の負担は収入ではなく所得に対して。

節税には経費や控除が重要なのはこのためですね。


収入に対する負担率も計算してみましたが21.2%。

よく言われる年収の大体8割が手取り。

そんな数字を裏付ける結果になりました。


いや!それ以外にも税金の負担は多いから!

酷すぎるから!一揆するしか!


他に支払っている税としては?

消費税と固定資産税と自動車税でしょうか。

自分は酒や煙草は嗜みません。

ガソリン税はややこしいですが一旦無視で。


収益物件の固定資産税は経費として算入済です。

自宅の固定資産税は10万円程度。

昨年の生活出費は380万円程度。

消費税率10%で見れば38万円。

自動車税は誤差としてシカトして。

所得税と住民税と社会保障費の合計は252万円。

252万円+10万円+38万円=約300万円。

負担率を再計算してみると・・・

こうなりました。


課税対象所得に対する負担率は60%にも!

五公五民どころか六公四民?

財務省発信の負担率がこういう意味なのかは自信を持てません。

しかし使える金額視点では所得で見る意味はありません。

収入に対する実質負担率については25.2%でした。


騒ぎは微妙にピント外れ?

稼いだ額の半分しか使えない!

稼いだ半額を奪われる!酷い!

いやさすがにそんなことないのでは?


自分はおそらく若者よりは高収入で高負担率です。

長年の勤労と投資の賜物ですね。

しかし計算してみれば稼いだ額の7~8割は使える結果となりました。


稼いだ額の半分しか使えない酷い時代?

界隈で人気の方が煽って面白がっているだけ。

検算もせずに乗っかって踊る連中が多いだけ。

源泉徴収票くらい見ておいては?

年間の出費くらい把握しておいては?

そう言いたくなりますね。


もしかして騒いでいる方々はとんでもない高年収で超高負担率の方々ということ?

であれば感謝しかありません。

皆様の高い負担によって国の施策は成り立っているのでしょう。


控除の活用で節税しよう!

源泉徴収票には色々な控除枠がありますね。

控除とは経費のようなものです。

収入から差し引いて課税対象所得を圧縮出来ます。


いや経費っても出費だから損でしょ?


そんな感覚であれば大間違いです。

サラリーマンであればiDeCo、年金、保険等、実質的には貯蓄でも所得圧縮で節税が出来る控除はあります。

ふるさと納税も確実な節税効果を得られます。



雑な情報からの一揆騒ぎ。

自身の稼ぎや出費は一切把握していません!

大きな声をそのまま信じる事にしています!

そんなアピール?

ピュアだよなと思いました。


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