不動産取引は超アナログ
不動産取引で毎度思います。
超アナログです。
書類が多いのもありますが、集まる機会が多い様に思えます。
そしてハンコ文化も健在です。
契約書に収入印紙をペタっと貼って、ハンコを互いに押印して。
住民票やら印鑑証明やらの必要書類も多いです。
登記の際には司法書士さんの登場です。
大概の場合は法務局へお出かけして登記の手続きをしてくれます。
お金のやりとりについても意外なくらいに現金文化が残っています。
手続き各々を見てみれば電子化されているものもあります。
登記関係も多少はオンライン化が進んでいます。
これは登記ねっと。
自宅ローン終了時の抵当権解除はここから自前で行いました。
しかし結局書類の郵送も必要だったりします。
売買での所有権移転登記は結局のところアナログな手続きで進む場合が多いです。
そしてたまに不安になるのですね。
付け入る隙が多すぎやしないかと。
取引の際に提示される身分証。
これ偽造されたら実際どうなのか。
いやまてよ。
実は地主さんも地場の不動産屋さんも司法書士の先生も不動産屋さんの事務員の方々もニセモノだったらどうなのか。
長らく隣地で雑談してきた地主さんは実は地主さんじゃなかったりして。
売却話を持ってきてくれた不動産屋さんは実は不動産屋さんじゃなかったりして。
書類を交わした不動産屋さんの事務所は実はハリボテだったりして。
身分証を提示されたとします。
しかし実際その方が実在する人物なのか照会なんぞしていません。
全て信じ切っているわけです。
一杯食わせてやろう!
仮にそんな悪意があればコロッとやられる気がします。
株と違ってお金と登記簿の交換は即時では終わりません。
どうしてもタイムラグが発生します。
一般的にはお金を振り込んで。
入金確認をしてもらって。
登記簿を預かって。
司法書士の先生に登記簿を預けて。
そこからしばらく全てを信じて待ち続けます。
名義変更後の登記簿が届いたらやれやれです。
もし登記簿が届かなかったら?
もし届いたとしても偽の登記簿だったら?
もし問い合わせしても誰もが消え去っていたら?
不動産取引はアナログで不安です。
隣地を買ってやれやれと思っていたとして。
ある日突然隣地で工事が始まったらびっくりでしょう。
え?自分の土地のはずなのに何故?
そんな風になるのでしょうか。
気付く瞬間までは気付かない。
コンフィデンスマンやマッチスティックメン的なやられ方。
映画であればエンタメとして好きなジャンルです。
しかしリアルでは体験したくは無いですね。
こんな事件もあったよなと思い出してしまいました。
wikiのリンクです。
大手ハウスメーカーでも騙されているわけです。
今回の隣地の取引。
地主さんはご近所でも顔見知りの方が多いですし。
不動産屋さんも同様です。
とはいえ不動産取引。
もうちょい近代化してください!