電柱敷地料安すぎ問題
自宅敷地に電柱があると?
敷地料として電柱所有者よりお金を貰えます!
その額なんと!
年間1500円です。
いや安すぎないかこれ?
隣地を購入したのですが電柱が立っています。
そんなわけで敷地料を支払っていただけたわけですが。
気前良く3年分を一括です!
その額なんと!
4500円です。
1500円の3倍ですからね。算数そのまんまです。
そこで少し気になります。
この金額は借地料として妥当なのか?
少しばかり計算をしてみます。
電柱はどの程度の面積が必要なのか。
とりあえずざっくりと1.7平米として。
隣地の面積を登記簿で見ると170平米ちょい?
割り算をしてみると約100本。
要は隣地には100本の電柱を立てられそうです。
電柱敷地料1500円×100で15万円。
つまり電柱相場で見た場合、年間地代は宅地170平米で15万円。
これって妥当なのでしょうか。
借地料の相場は?
これも検索してみれば年間で土地価格の2~3%程度が相場との情報も。
2.5%で計算してみれば約40万円でしょうか。
電柱相場の170平米は年間約15万円。
借地相場の170平米は年間約40万円。
電柱相場はどう見ても安すぎますね。
借地相場で見るならば40万円÷100で年間4000円程度が妥当と思える金額です。
電柱相場は大概な割安設定と思えます。
しかし。
これ検索すると「法律で決められています!」とドヤって書かれているのですね。
どんな法律やねん?
検索したら総務省のHPにpdf形式の資料がありました。
電気通信事業法施行令(昭 和 六十 年政 令第七十五号)( 抄)
資料内に表があったので引用してみます。
確かに宅地は1500円。
きっちり明確に示されておりました。
そんなわけで。
電柱敷地料安すぎないか?
計算をしてみればどう考えても安すぎるわけですが。
何故か法律にそのものすばりの金額が示されており、これを根拠に敷地料は1500円です!で借りられる仕組みになってしまっているということでしょう。
仮に今後じわじわとしたインフレで土地代が上がっても敷地料は1500円で突っぱねられてしまうのでしょう。
こういった条文にはもう少し柔軟な表現が欲しいですね。
地域の地代に合わせてであるとか、そういった表現であれば良かったなと思えます。
せめて3年に1回くらいは相場を見直して欲しいところです。
とはいえ電柱を必要とする企業からすれば安ければ安い程に助かるのでしょう。
そういった企業の面々はロビー活動もきっちりと?
そんな風に考えると見直しは結構遠い道程なのかもしれませんね。